３年　ニート

 

私は高校卒業後、携帯電話の販売店で正社員として働いていました。

 

 

そこでは約3年ほど勤めました。

 

 

特にこれといって不満はなかったのですが、連休が取れないことや、正月お盆と関係ない仕事だったために、しばらく自由な生活をしてみたいと思うようになったことがきっかけです。

 

 

というのも、携帯販売店は社員の入れ替わり激しく、2年以上勤めればベテラン枠に入るほどで、そうした中急に店長を任されることになったのです。

 

 

そこで待っていたのは、ノルマの達成、苦情の処理など、給料にはあまり見合った内容ではなかった現実に出くわしたのです。

 

 

こうした環境が後押しして、私は退職することを決意。

 

 

決意してから約半年ほどでしばらくニート生活になることを予測し、貯金を多めにしました。

 

 

退職してからは、その貯金を切り崩しながらの生活。

 

 

もちろん、車のローンや税金といった必ず来る請求に対応しなくてはならず、貯金が底をつくのには時間がかかりませんでした。

 

 

そんな時、ついに貯金がなくなり、ローンなどの支払いが滞るように。

 

 

家族である両親や姉に借りる生活が始まってしまったことが、私のニート脱却への始まりでした。

 

 

ここまでくると、自由なお金も残っていない為、服も買えず好きな雑誌や雑貨なども買えず、自分自身惨めな思いをするようになっていました。

 

 

 

どのようにして社会復帰できたかを教えてください。

 

きっかけは家族に借金をするようになったことで、自分が追い詰められた環境になったことです。

 

 

安易な考えでニート生活になってしまったことに、この時初めて後悔したのを覚えています。

 

 

社会復帰の為に、某雑誌などに掲載されている求職情報を見たり、ハローワークに足を運んで自分に見合った仕事がないかを毎日探す日々でした。

 

 

私は基本的に前の仕事自体が嫌いになった訳ではないこと、そして人との関わりが嫌いではないことから、接客業を中心に探していましたが、その当時就職難と呼ばれる時期で、求人に対する応募が激しく、何度も不採用になってしまいました。

 

 

また、2年半くらいニートをしていた為、面接で聞かれるのは、このブランクの時間に何をしていたかということです。

 

 

目的なくニートになってしまったことで、面接では休養していましたとしか言えなかったですが、なんとも重い空気が流れたりもしました。

 

 

このニート期間があったから余計に再就職することが難しかったのではと思っています。

 

 

結果的に、同じ携帯販売店の事務職に再就職することが出来ました。理由は知識がある経験者だったからです。

 

 

再就職できるまでにも4ヶ月ほどかかり、もちろんその間は援助してもらっている状態。精神的にも辛いなと感じた時でした。

 

 

ニートになって自由を得たと思ったけど、本当の自由という意味をはき違えていたなと実感した瞬間です。

 

 

仕事をしていて、たまにの休みに満喫できるものがあるから自由を感じることが出来るわけで、ニートになったらお金がつき、周りにも迷惑をかけ、そのことで自分も追い込まれる。

 

 

こうした経験をしてからは、退職するにしても次の仕事を探してから辞めるようになりました。

 

 

ニートからの再出発は、時間もかかるしお金もかかる。

 

 

保障も何もなくなってしまうので、出来ればもう経験したくないなと思っています。